
メインテーマよりも経済・ビジネス観の部分の方が面白かった
著者の夏野剛さんは、かつてi-modeを立ち上げたメンバーの一人で、
今はニコニコ動画の運営に携わっている方です。
おおまかな論旨は、
「webは単なるツールでしかなく、顧客や利用者の目的や使い勝手を考えないと意味が無い。にも関わらず、とりあえずwebを導入すればよいと思ってる馬鹿な経営者が多すぎる」
といったところです。
既に、言われつくしてることなので、あまり得られるものはありませんでした(その常識を分かっていない人が多いのが問題なのでしょうけど)。
それよりも著者・夏野剛さんのビジネス観や経済思想の方に興味を惹かれました。
馬鹿な経営者に引導を渡さないための方法として、
「リーダーに責任と決定権を与え、失敗した場合は辞めてもらう。
それが嫌な人はリーダーにならなくても良いようにする。」
という案を出していたのですが、早くて1年でリーダーになることを求められている今のIT業界でそれをやれるのか?
また、日本は今でも転職者の受け入れ態勢が十分とは言えず(アメリカでは流動性が高い代わりに受け入れ態勢もある)、非現実的に感じました。
この本を読む限りでは、小泉内閣時代で大半の日本人が懲りている行き過ぎた資本原理主義の信奉者にしか見えなかった。
それから、電子マネーの隆盛について触れた箇所では、
リアルマネーに勝てるまでにならなければならないと書いていますが、